ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーとは?

ノンクラスプデンチャーとは?

ノンクラスプデンチャーは、従来の部分入れ歯で使用される金属製のクラスプ(金属のバネ)を使わない審美性に優れた入れ歯です。
歯茎色の特殊な樹脂材料で歯を支えるため、金属のバネが見えることがなく、入れ歯を装着していることが他人に気づかれにくいという特徴があります。

特に前歯部分での審美性を重視される方や、お仕事で人前に出る機会の多い方にとって、見た目の自然さは大きなメリットとなります。
金属を使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。

ただし、すべての患者さんに適応できるわけではなく、お口の状態や残っている歯の本数、歯茎の健康状態などを総合的に判断して治療方針を決定する必要があります。

ノンクラスプデンチャーの
メリット・デメリット

メリット

審美性に優れる

ノンクラスプデンチャーの最大のメリットは、やはり見た目の美しさです。
金属のクラスプがないため、笑った時や会話の際に入れ歯が目立つことがありません。
特に前歯部分で威力を発揮し、自然な口元を演出できます。

金属アレルギーの心配がない

金属を一切使用しないため、金属アレルギーをお持ちの方でも安心してお使いいただけます。

軽量で装着感が良い

金属製のクラスプがない分、軽量で装着時の違和感が少なくなります。

デメリット

強度・維持力に制限がある

プラスチック製の材料には「たわみ」があるため、金属製のクラスプと比較すると維持力が劣る場合があります。
しっかりとした固定力を求める場合は、保険のクラスプタイプの方が優れていることもあります。

形状の変化

使用を続けるうちに、材料の特性により多少の形状変化が生じる可能性があります。

歯茎への負担

ノンクラスプデンチャーは歯茎を覆う部分が多いため、清掃状況が不十分だと歯茎が腫れやすくなる場合があります。
腫れが生じると痛みで装着できなくなることもあるため、日頃のお手入れが特に重要になります。

適応となる患者さんについて

年齢層と性別

当院でノンクラスプデンチャーを選択される患者さんは、30代から40代の女性の方が多い傾向にあります。
お仕事やプライベートで人前に出る機会が多く、見た目を重視される方が中心となっています。

欠損歯の本数

比較的少ない本数の欠損(1~5本程度)の場合により適応しやすく、広範囲の欠損では維持力の面で課題が生じる場合があります。
残っている歯の状態や歯茎の健康状態も重要な判断材料となります。

当院の段階的アプローチ

当院の段階的アプローチ

まずは保険の入れ歯からスタート

大阪市住吉区・我孫子町駅すぐのたけだ歯科では、初めて部分入れ歯を作られる方には、まず保険の入れ歯からスタートすることをおすすめしています。
これは経済的な理由だけではなく、患者さんに入れ歯の使用感を体験していただき、本当にノンクラスプデンチャーが必要かどうかを判断していただくためです。

保険の部分入れ歯でも、クラスプの位置や形状を工夫することで、ある程度審美性の改善は可能です。
まずは保険の入れ歯で機能性を確認していただいた後、より高い審美性をお求めの場合にノンクラスプデンチャーをご提案いたします。

十分な説明とカウンセリング

ノンクラスプデンチャーにはメリットだけでなく、いくつかの注意点やデメリットもあります。
当院では治療前に十分な時間をかけてカウンセリングを行い、患者さんのライフスタイルやご要望を詳しくお聞きします。

特に歯茎の状態や清掃習慣についても確認し、ノンクラスプデンチャーが本当に適している治療方法かどうかを慎重に判断いたします。

治療における注意点

歯茎の健康管理が重要

ノンクラスプデンチャーは歯茎を覆う面積が大きいため、お口の清掃状態が悪いと歯茎の腫れや炎症を引き起こしやすくなります。
せっかく審美性に優れた入れ歯を作っても、「痛くて使えない」という状況になってしまっては意味がありません。

治療前から治療後にかけて、適切な口腔ケア方法をお伝えし、定期的なメンテナンスを通じて歯茎の健康を維持していただくことが重要です。

慣れるまでの期間

新しい靴を履き慣らすのと同様に、ノンクラスプデンチャーも最初は違和感を覚える場合があります。
当院では完成後もしばらくは1週間に1回程度のペースで調整を重ね、患者さんと一緒に快適な入れ歯に「育てて」いきます。