金属床義歯

金属床義歯とは?

金属床義歯とは?

金属床義歯は、歯茎にあたる部分(床部分)に金属を使用した入れ歯です。
一般的な保険の入れ歯がプラスチック製であるのに対し、金属床義歯では強度の高い金属を使用することで、より薄く精密な入れ歯を作ることが可能になります。

使用される金属には、軽量で生体親和性に優れたチタンや、強度と耐久性に優れたコバルト・クロム合金などがあります。
これらの金属は長年歯科治療で使用されてきた実績があり、安全性も確立されています。

特に総入れ歯において威力を発揮し、口蓋部分を薄く作ることで装着時の違和感を大幅に軽減できます。
部分入れ歯でも同様に、床部分の薄さにより快適性が向上します。

金属床義歯の
メリット・デメリット

メリット

薄さによる快適性

金属床義歯の最大のメリットは「薄さ」です。
プラスチック製の入れ歯と比較して約3分の1程度の厚さで作製できるため、異物感が大幅に軽減されます。
特に総入れ歯の口蓋部分では、この薄さが食事や会話時の快適性に大きく影響します。

優れた強度と耐久性

金属の優れた強度により、通常の使用では割れる心配がほとんどありません。
プラスチック製の入れ歯で「1週間や2週間で割れた」という経験をお持ちの方には、特に金属床義歯のメリットを実感していただけるでしょう。

温度感覚の回復

金属は熱を伝えやすいため、食べ物や飲み物の温度を感じやすくなります。
これにより食事の楽しみが向上し、より自然な食生活を送ることができます。

長期間の安定性

適切にメンテナンスを行えば、長期間にわたって安定した機能を維持できます。
初期費用は高額になりますが、長期的な視点で考えると経済的な選択肢とも言えます。

デメリット

重量感

金属を使用するため、プラスチック製と比較するとどうしても重みを感じる場合があります。
ただし、薄く作れることで全体的な違和感は軽減される傾向にあります。

修理が難しい

金属床義歯は精密に作製されているため、破損した場合の修理が困難で、場合によっては作り直しが必要になることがあります。
ただし、金属の強度により破損すること自体が稀です。

費用の負担

自費診療となるため、保険の入れ歯と比較すると費用負担が大きくなります。

金属アレルギーのリスク

稀に金属アレルギーを起こす可能性があります。
ただし、チタンは金属アレルギーのリスクが非常に低い材料として知られています。

当院の金属床義歯への取り組み

当院の金属床義歯への取り組み

段階的なアプローチを重視

大阪市住吉区・我孫子町駅すぐのたけだ歯科では、金属床義歯を希望される患者さんにも、まずは保険の入れ歯からスタートすることをおすすめしています。
これは決して費用を抑えるためではなく、患者さんに入れ歯の基本的な使用感を体験していただき、本当に金属床義歯が必要かどうかを判断していただくためです。

保険の入れ歯で機能性を確認していただいた後、より快適性や耐久性をお求めの場合に金属床義歯をご提案するステップアップ方式により、患者さんに納得していただきながら治療を進めることができます。

患者さんの状況に応じて材料を選択

金属床義歯には主にチタンとコバルト・クロム合金の2種類があります。
患者さんのお口の状態、ご要望、ご予算に応じて最適な材料をご提案いたします。

チタンは軽量で金属アレルギーのリスクが低く、コバルト・クロム合金は強度と費用のバランスに優れています。
それぞれの特徴を詳しくご説明し、患者さんと一緒に最適な選択肢を考えていきます。

保険の入れ歯との違い

保険の入れ歯との違い

機能面での違い

多くの患者さんが「金属床義歯だから良く噛める」と思われていますが、実際には噛む力そのものに大きな差はありません。
金属床義歯の真価は、薄さによる装着感の向上と、温度感覚の回復にあります。

当院では「高額=高性能」という単純な図式ではなく、患者さんお一人おひとりのライフスタイルやご要望に応じて、本当に必要な治療方法をご提案するよう心がけています。

長期的な視点での比較

保険の入れ歯は修理や調整が容易である一方、金属床義歯は長期間の安定性に優れています。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、患者さんの価値観やライフスタイルに合わせた選択が重要です。

適応について

総入れ歯での効果

金属床義歯は特に総入れ歯において大きな効果を発揮します。
口蓋部分の薄さにより、食事時の違和感が大幅に改善され、より自然な食生活を送ることができます。

ただし、口蓋部分を薄くすることで若干吸着力が変わる場合もあるため、患者さんの状況に応じて最適な設計を検討いたします。

部分入れ歯での応用

部分入れ歯でも金属床を使用することで、床部分の薄さによる快適性の向上が期待できます。
ただし、残っている歯の状態や欠損の範囲によって適応が変わるため、詳しい検査と相談が必要です。